虫歯は、砂糖を頻繁に食べるとできやすい。
その陰で暗躍するのが、ストレプトコッカス・ミュータンスという名の虫歯菌である。
この菌が虫歯を起こすカラクリは、こうだ。
虫歯菌は、プラーク(歯くそ、歯垢)にもぐり込んで、歯の表面に住みついている。
そこへ砂糖が来ると、酸とトリモチ様の物質(デキストリンの1種、ムタン=水不溶性グルカン)を作る。
この酸が歯を溶かし、虫歯ができる。
トリモチは、虫歯菌を歯の表面にねっとりとくっつける。
こうして虫歯は、砂糖が来るたびに、少しずつ進行する。
エナメル質だけの虫歯なら、治療は簡単だし、安い。
たいてい1回の通院ですむ。
やられた部分を削り、レジン(プラスチック)かアマルガム(水銀の合金)を詰めるだけ。
ほとんど削らず、シーラントで被うだけのこともある。
初診料などを含め(以下同じ)3千から6千円の見当だ。
この段階なら、治療中もまったく痛くない。
象牙質に入りこんだ虫歯で削るとき、ちょっとピリピリッとするかもしれない。
その程度だ。
歯が生えたての何年間かは、虫歯にやられやすいうえ、進行が早い。
気をつけて、せめて自覚症状がないうちに早期発見したい。
とくに中・高・大学の受験期に重なると、歯から注意がそれ、虫歯を進行させがちだから、油断は禁物。
発見しても、歯への関心が高い人なら、歯科医と相談し、自然治癒を待つ手がある。
軽い虫歯なら、自然に治ることがよくある、とわかってきたからだ。
歯科医のほうでも、こんな人には治療せず、半年ほど様子を見る場合がふえてきた。
「あなたは上手に歯をみがくので進行しないでしょうから」などと説明してくれたら、ムダに歯を削らない良心的な歯科医だ。
自然治癒白斑なら努力で消せるのだ。
虫歯は「軽ければ自然に治ることがよくある」という新知識は朗報だろう。
しかし、放置して治るわけではない。
努力が必要だ。
どの程度の虫歯が、どの程度の努力で治るのか具体的に追った。
いったん虫歯にやられたら、自然治癒することはないと長いこと常識にされてきた。
しかし、軽ければ自然にも治りうると実例がたくさんあがりはじめている。
「今後の新しい姿勢として、歯科界への普及に努めている」という。
虫歯菌が、酸を作る。
酸で歯の表面(エナメル質)のカルシウムが溶け出す。
これが虫歯の始まり。
だが、実は唾液にカルシウムが豊かに含まれている。
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